Ingvild H. Rishøi イングヴィル・H・リースホイ

Stargate. A Christmas tale スターゲート クリスマス・ストーリー

Stargate. En julefortelling

「トイエンで育つためにロニヤと名付けたんじゃない」とロニヤの父は言う。

でも、ロニヤと父親、そして姉のメリッサの3人が住んでいるのはトイエンだ。クリスマスが近づいてきた。父はまた失業してしまったので、メリッサはクリスマスツリーを運び、ロニヤは季節の花輪や花束を売らなければならず、父はパブ「スターゲイト」に出かけなければならない。12月といえば濡れたミトン、請負仕事、そしてビール。しかし12月はまた、三人の賢者、一つの星、そしてある森の月でもある。

『スターゲート』は、現代のクリスマス・ストーリー:トイエンのクリスマスツリー市場で繰り広げられる、マジカルなリアリズムの物語。

2021年ブラーゲ賞にノミネート。

Rishøi stargate

––『スターゲート』は素晴らしい本だ。とても繊細でリースホイらしい。シリアスな話なのに、H. C. アンデルセンのおとぎ話のような軽やかで詩的な感じがして、それがリースホイの腕前をすべて物語っている。

Arild Batzer, Batzer & Co.出版社(デンマーク)
Rishøi, ingvild h. photo ekko von schwichow

Ingvild H. Rishøiイングヴィル・H・リースホイ(1978年生まれ):2007年に短編小説集『Do not Erase』で作家デビュー、BNBブッククラブの「Book of the Month」に選ばれ、高評価を受ける。

第二作目の短編小説集『The Story of Mrs. Berg』でブラーゲ賞候補。その間執筆した子ども向け絵本2冊も高評価を得ている。

前作の『Winter Stories』(2014年)では読者とマスコミの両方から称賛を受ける。この短編集に収められた作品はわずか三編ながら、批評家らは作家が弱い立場にある人々の生活に対する独特のタッチをさらに発展させたと賞賛、批評家賞の成人向けフィクション部門およびブラーゲ賞の短編フィクション部門で最優秀賞を受賞。また、ブラーゲ賞の成人向けフィクション部門にもノミネートされ、史上初2つの部門にノミネートされた作品となった。